思ってたのとオチが違う絵本3冊

私が絵本を読むとき、どうも無意識のうちに

「まあたぶんこういうオチだろうな」と予測しながら

読み進めているのかもしれません。というのは、

読み終えて「まさかこんな結末になるとは思わなかった…」と

愕然としてしばらく混乱したまま

今起きた事件をどう脳内処理していいのかわからず

ただその本を持ってうろうろ部屋(もしくは店)の中を歩く……

ということがときどきあるからです。

でも、そういう衝撃を与えてくれる本というのは

長く心に残る、忘れられない1冊になることも多くて

そんな本に出会える度、よろこびをかみしめています。

 

今回はそんな衝撃の、想定外のオチを内包した本の中でも

特にすばらしい3冊をご紹介します。

・・・

①ねないこだれだ(せなけいこ/福音館書店)

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このバッドエンドはあまりにも有名で

大人世代が「この本はトラウマですよ…」と口にしているのを

今でもよくききます。やはりそれくらい子どもの記憶に残る

強い作品なんだなあと改めて感じます。

夜中に寝ないで遊んでいる子どもが、おばけに連れていかれてしまい

おばけのシルエットになって消えて行ってしまう

衝撃のラストシーン。

1969年の発行から約50年、ずっと売れ続けているベストセラーです。

未読の方にもぜひ一度体験してほしいなあと思います。

・・・

②ダンプのがらっぱち(渡辺茂男・山本忠敬/復刊ドットコム)

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こちらは初版1973年で絶版になっていましたが

今年の秋に復刊されたもの。

やはり昔読んだことを覚えていてもう一度読みたい、

という方が多かったのだと思います。

 

ルールを守り、安全運転できちんと働いていたダンプが

悪い奴らに馬鹿にされ、そそのかされて

ルール無視で危険な運転をする悪いダンプになっていく。

ここまではある種、非常にわかりやすいし

「ああ、このままエスカレートしたら何か起きてしまうだろう」

という予感もそのとおりになるのですが、

その後の救いのない終わり方がすごい。

 

「ま、まあ、わかりやすい勧善懲悪、ということでいいのかな?」とか

「子どものしつけとしては、これでいいのかな?」とか

いろいろ自分を納得させようと思って結論付けしてみるものの

「いや、やっぱりあの終わり方すごすぎるよ」と

いつまでも忘れられない一冊です。おすすめです。

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③やっぱりおおかみ(佐々木マキ/福音館書店)

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こちらもかなり昔からある本ですが

私が出会って衝撃を受けたのはつい最近のこと。

ひとりぼっちで生き残ったおおかみは仲間を求めて

街をうろつきます。

しかしどこまで行っても、違う種族たちが集まる街ばかり。

「け」と強がりを言いながらもどんどん寂しさがつのっていって……。

 

夜の墓地で寝転ぶ姿の描写は、誰の胸にも

身に覚えのある心象風景ではないかと思います。

 

なので、いや、だからこそ

おおかみの孤独が自分にも沁みきった状態で読む翌朝のページ、

最後の台詞と、見下ろす街の風景のシーンが

「えっ?」という驚きと

「そうか、そうだ!」という輝きに満ちていて

読んだ瞬間、思わず「あ、わたし生きれる」と

光がからだじゅうに灯るような感じがしました。

すぐ大好きになった本です。

・・・

どれもほんとうにびっくりしていただける面白い本だと思います。

気になったものがありましたら、すべて店にありますので

ぜひ立ち読みしにいらしてください。

 

また、「他にもあるよ!オチがすごいこんな本」というタレコミ情報も

お待ちしております!!