9月の新刊絵本おすすめいろいろ

気づいたらいい絵本がわんさか発売しておりましたので

こちらでまとめて紹介させていただきます。

(一部twitterのご紹介と重なりますがご了承ください)

 

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まずは話題の2冊。

 

①「アイスクリームが溶けてしまう前に」

小沢健二と日米恐怖学会/福音館書店/1400円

 

かつての渋谷系男女・元オリーブ女子、ファンのみなさま待望の

小沢健二によるハロウィーン絵本です。

テーマはハロウィーン。

レトロな色調のイラストとともにハロウィーンの

ショートストーリーやエッセイのような短い文章が綴られ

正しいハロウィーンのすごし方や、巻末には仮装の例の写真まであり

盛りだくさんの楽しい1冊です。

独特の言葉遣いに、かつてと変わらぬ小沢さんらしさをありありと感じます。

アイスクリームが溶けてしまうとは、大人になってしまうことのたとえ。

見えなくなる前に見ておかねばならないもののことを教えてくれます。

大人・子ども、どちらでもお楽しみいただけます。

 

②「いらないねこ」ヒグチユウコ/白泉社/1400円

 

こちらもファンが多く、長く待ち望まれていた新作ですね。

怖いようなかわいいような、美しい絵をたっぷり味わえる長編絵本。

ぬいぐるみのニャンコはある日瀕死の赤ちゃん猫を拾います。

「おとうさん」として仲間の猫たちと助け合って赤ちゃんを助け

育てていくのですが、急なお別れがやってきて……。

こちらも短いお話の連続なので、大人だけでなく

子どもにも読んでほしい、せつなくあたたかい作品です。

 

 

続きまして、おどろきのしかけの妖怪本を2冊。

 

③「ブラックライトでさがせ!妖怪探検修行中」

ヨシムラヨシユキ・後藤亮平/パイ・インターナショナル/2400円

 

これ、ほんとにすごい本なんですー!!

サンプルがなくて、実際のすごさをお見せできないのが

なんとももどかしいところなのですが、

付属のブラックライトで本を照らすと妖怪が浮かび上がるというもの。

……と言われても、あんまりピンときませんよね……。

浮かび上がり方が予想を超えていて「おおっ!」てかんじなんですよ~。

まちがい探しや迷路が好きなお子さまに、

めちゃめちゃよろこんでいただけるだろうなあと思います。

 

④「モノモノノケ」tuperatupera・阿部高之/アリエスブックス/1600円

いつもおしゃれな絵本を作る人気作家、tuperatuperaの新作は

実写の妖怪!家にひそむさまざまな「モノ」にまつわる「モノノケ」を

ゆがんだ不思議な写真から探し出す楽しい本です。

この本の特徴は、なんといってもその長さ。

ふつうの本のように読むこともできますが

ひろげると約4m(目測)の1枚の紙になります。

ともだちといっしょに探したり、廊下に広げたりするのも楽しそうです。

 

もう1冊、ギミック系の絵本です。

⑤「ぜったいにおしちゃダメ?」ビル・コッター/980円/サンクチュアリ出版

 

「このボタンをおしちゃダメ」というルールからこの絵本ははじまります。

おとうさんとおかあさんにも同様の注意書きがあります。

案内役は不思議なモンスターのラリー。

ダメ、と言われると気になってしまうのは大人も子どもも同じこと。

おしちゃダメ、と言っておきながら、

誰も見てないから1回だけおしてみたら? と誘惑してきます。

けれどボタンをおすと次ページでは大変なことが起きてしまって……。

シンプルなしかけと参加できる楽しさがお子さまにウケそうです。

お買い上げの際はくれぐれもボタンをおさないようにお気を付けください。

 

最後に育児本を1冊だけ。

⑥「はじまりは愛着から」佐々木正美/福音館書店/900円

 

半世紀以上児童精神保健の臨床に携わり、

今年の6月に他界した児童精神科医による育児のヒント。

たとえば「こどもがゲーム機を欲しがるのだが与えてもよいのか」

という悩み。

「時間を決めて~」というような回答はよく見かけますが

佐々木先生の回答は

「子どもに与えてはいけないものはめったにありません。

好ましくないものを求めているように思えたら

本来与えられるべきものが不足しているはずです。」

と、事象に目を向けるのではなく

本質を捉えるような深さがあります。

じっくりと、繰り返し読みたくなるような1冊です。

 

 

他にもおすすめしたい本、いろいろと入荷しております。

ぜひ店頭で手に取って少しでも読んでみていただければ幸いです!